”コープ商品”っていったいナニモノ？？？

全国で見かける「コープ商品」とは一体ナニモノなのでしょうか？

COOP商品
「コープ商品」

この写真のような「CO-OP」マークのついた商品、けっこう見かけませんか？コープ商品とは一体なんなのでしょうか。

これホンット美味しすぎて止まらないやばい

ぴよっちサブレ　８枚｜コープ商品を探す｜コープ商品サイト｜日本生活協同組合連合会 https://t.co/j320QNvNit
— マナ (@manai320) 2016年9月19日

この豆乳が美味しくて困る。
国産大豆の豆乳飲料麦芽　２００ｍｌ｜コープ商品を探す｜コープ商品サイト｜日本生活協同組合連合会 https://t.co/cLiUnB0Ao9
— ぴらぴろん (@pirapiroooon) 2016年7月26日

コープで買った冷凍うらごしコーン、離乳食に使ったら超楽ちんでした。一つあたり小さいのも使いやすい。
北海道のうらごしコーン２４０ｇ（標準２４個） < 冷凍食品 > 豆類 < コープ商品情報検索 | 日本生活協同組合連合会 https://t.co/ptXTSPHkui
— とね@育児中 (@mamatohne) 2016年5月17日

コープ商品は、日生協のPB

ざっくり言ってしまえば、コープ商品とは、全国に何百もある生協団体が加盟している「日生協」（日本生活協同組合連合会）のプライベートブランド商品で、食品や日用品など膨大な量の商品を開発・流通させています。

生協は、「生協法」という法律で「組合員しか利用できない」という規定があるので、コープ商品は、生協の組合員しか買うことができない商品ということになります。

コープ商品は、およそ４０００品目

現在、コープ商品の品数は、食料品をはじめ洗剤などの日用品、化粧品など多岐にわたり、約４０００品目に上ります。一つの巨大産業といえる事業規模。

「日生協」とは？

じゃぁ、その「日生協」（日本生活協同組合連合会）って何なの？

ってことですが、日本に存在しているたくさんの生協の全国的な連合会です。１９５１年に設立され、全国の３３４の生協団体が加入しています。

渋谷駅前に大きな本部ビルがあり、職員が１５００人ほどいる組織で、コープ商品の開発のほか、全国の生協全体の方向性を策定したり、生協間の交流の調整をしたり、産地や工場を見学するツアーの企画などもしたりしています。

あす朝7時30分からは「がっちりマンデー！！」▽意外と知らない？でも超ビッグ組織！3兆円を生み出す「生協」がベールを脱ぐ！▽ゲスト日本生活協同組合連合会会長　浅田克己さん
— SBS（静岡放送） (@SBS6ch) 2013年7月20日

コープ商品について

では、「コープ商品」そのものについて見ていきましょう。

コープ商品第一号は、「COOP生協バター」

コープ商品の第一号は、1960年に生まれた「COOP生協バター」です。その後衣類用洗剤ＣＯＯＰソフトや無漂白小麦粉などが次々と生まれました。

このころは酒の原料にサリチル酸が使われていたり、公害が多発するなど企業倫理が低い時代だったので、消費者目線のコープ商品は大きな存在意義を果たしていたと思います。

モニターが開発に加わるので、消費者寄り

この点は市販品ともっとも違うところだと思いますが、利用者が開発に加わるというスタンスなので、当然、消費者目線で不要な原料を使わない傾向が強く表れます。

※あまり実感なく利用している人が大多数だと思いますが、一応、生協は市民が自分たちのために設立している組織。

（「テストキッチン」といって、1984年から開発検討の中で商品の味や使い勝手について、組合員モニターテストやアンケートが実施されています。）

安さも追求

法的に許可されている食品添加物でも、合成着色料や有害性が怪しい保存料などはコープ商品には使用されていません。

しかし昨今は生き残りのために安さも追求しなければならないという使命も抱えているためか、外国産の原料、化学調味料の使用などコープ商品の許容範囲は意外と広いと思います。「生協っていっても、結構添加物使ってるよね？」等の声を聞くことがあるのはこのためではないでしょうか。

しかし！

多少高くても、もっと原料にこだわって欲しいと思う利用者も当然いるわけで、全般的に幅広いクオリテイで複数の商品をラインナップしています。

具体的には、例えばウインナーは、外国産原料&亜硝酸塩使用の手頃な値段のものから、国産原料&無塩せきまで作っていて、いろいろな考え方の層に対応できるようになっていると思います。

コープ商品は、需要の二極化に悩む？

ここまで触れてきたように、半世紀前の日本は、企業のモラルが低く法整備も追いついていなかったため、消費者の立場で作られたコープ商品はとても意義のあるものだったと思います。

しかし昨今の日本は、市販品もそこそこの品質になってきたことや、バブルの崩壊に続くリーマンショックなどで景気の低迷が著しく、生協も生き残り競争を強いられていると言えます。赤字では組織として成り立たせられないですからね…。（あくまで当サイト管理人の個人的見解です。）

安全志向と価格競争という、相反する使命を抱えているともいえ、コープ商品はラインナップを細分化しはじめてきています。

挿絵　女の子 レギュラー商品

このようなマークがついている、
通常のコープ商品。

コープマークのチーズなど商品例

コープマークのコーヒーなど商品例

挿絵　女の子 国産素材

主要な原材料に国産素材が使われている
ものにつけられている、緑色のマーク。

国産素材マークの、北海道小豆の小倉あんふんわり今川焼、国産あきたこまち使用焼きおにぎり

挿絵　女の子 健康配慮

栄養素が補給できる、野菜がとれる、
バランスのとれた食事など健康に配慮した商品。
ピンクのマーク。

健康配慮の弁当、ソフトケーキなど商品例

挿絵　女の子 コープクオリティ

「おいしさの理由があきらか」
「他の商品との違いが明確」
「100人規模の組合員モニターの
8割以上がおいしいと評価」
という3つの基準を満たした商品。
コープクオリティマークの中華丼の具、ボロネーゼなど商品例

コープクオリティマークのついた粗びき牛肉のボロネーゼ

オーガニックなコープ商品も増やしてきています

お茶、レーズン、きなこ、いりごま、コーヒー、ルイボスティ、ミックスベジタブル、つぶコーンなどの商品例

最近、有機JASマークのコープ商品も増えてきました。
利用者からの要望がかなりあったのではないかと推測されます。

餃子の一件以降、コープ商品の品質体系は厳しくなりました

2008年の中国製冷凍ギョーザ事件や原料偽装をご記憶のかたは多いと思いますが、これを契機に、当たり前といえば当たり前ですがコープ商品の品質保証体系が再構築されました。

商品事故をできるだけ起こさないためのリスク管理と、商品事故が発生した時に被害拡大を防止するクライシス管理の強化を会員生協と連携して取り組むこととするなど、以前より管理体系が厳しくなっています。また関係法令やISO9001に適合した品質マネジメントシステムも確立しています。

（これは本当に大打撃だったと思います。二度と繰り返したくないのではないでしょうか…。）

コープ商品は「日本生協連検査センター」が検査しています

「日本生協連検査センター」というのが埼玉にあります。

コープ商品は、日本生協連検査センターが検査
youtubeで動画を公開しています

コープ商品の取り扱い量は、生協団体によって違います

全国の多くの生協団体は、コープ商品をメインに取り扱っていますが、

すべての生協団体で同じようにコープ商品を売っているわけではなく、団体によって取り扱っている品数に違いがあります。

その生協団体独自のPB（プライベートブランド）商品が多い生協は、相対的に、コープ商品の取扱量は少ないです。

→くわしくは「生協によって商品が違う？」をごらんください

資料請求でカタログを集めてじっくり見比べて、自分に一番合う所を選んでくださいね！（複数の生協を併用しても、なんら問題ありません。）

	「生協」と「コープ」はおなじ？「生協」と書かれていたり「コープ」と書かれていたりしますが、意味は違うのでしょうか？
	いろいろな種類の生協があるけど、どういうこと？ △△生協、○○コープ、生協の宅配×××、生協なのかよく分からない名前のものまでいろいろな団体がありますが、どういうことなのでしょうか。
	生協によって商品が違う？折り込みチラシやテレビCMなどを見て、生協によって商品が違う気がするけれど…と思ったことはありませんか？　いったいどういうことなのでしょうか。
	「コープ商品」ってそもそも何！？【いまココ】生協の宅配はどこも「コープ商品」が届くのでしょうか？　そもそもこの「コープ商品」とは一体なんなのでしょうか。